創業大正5年のカメヤ時計店は奈良県御所市の時計・宝石・メガネ・補聴器の販売・修理のお店です。
INDEX
2025年06月9日
幼稚園児に近視が増える理由と対策

「子供の近視がどんどん進んでどうしたら良いのかわからない」と、いうお父さんお母さん 眼の大きさって考えたことありますか?

外観ではなく、眼球の大きさです。
大人の目の大きさ眼軸長と言います。
角膜から網膜までの長さは、23~24mmです。
赤ちゃんは、16.5~17mm
1歳で21mm
3歳で22~22.5mm
小学校入学時期には大人と同じぐらいの大きさになります。

眼球の成長に伴て、視力も1.0~1.5になり
教室で黒板を見たり、歩いて通学するのに必要な視力を得ることができます。
眼球が小さい子供は、遠視の状態で成長と共に正視になります。
眼球が大きくなり、網膜上に焦点が結ばれて、はっきり見える状態になるのです。
度数を決める要素は主に眼球の大きさ、角膜の屈折などによります。
現代の子供たちは 小さい頃からスマホやゲームに親しんで近くを見る時間がとても長いです。 そして大人と違い、子供たちはとても調節力が強いので、眼に力をグッと入れてスマホを見ています。

この状態がずっと続くと 近視になります。 眼球が大人のサイズになる前に眼に力を入れてピントを合わす力をクセづけてしまいます。
すると、小学校入学ぐらいまでに近視になることがあります。
・子供は「見えにくい」など自分から言うことができない
・見えにくいとも思っていない
・視力検査がしにくい
などの理由で、発見が遅くなり 気づいたころには、結構な近視の度数になっていたりするのです。

そして子供はとても近くに寄ってみます。 調節力を最大限に生かして 力を入れて、グッとスマホを見ています。 手も短いので、大人が近づいて見ているよりも、ずっと近い距離で見続けています。
スマホやゲームをする時はできるだけ、テレビに映して見るようにしてください。

もう一つ提案があります。 視力の良い悪いにかかわらず 近くを見る時は、
「プロテクトメガネ」をかけることをお勧めします。
ブルーライトカットなどは関係ありません。 (ブルーライトについては最近の論文で発表されています。)
きちんと近くが楽に見える 近くを見る時用のメガネをかける必要があります。
これをするとしないとでは大違いです。 本人は「楽に見える」と感じることは少ないと思いますが、目の緊張が解かれやすくなると思います。

今近視のメガネをかけているなら 間違ってもそのメガネをかけたまま近くを見るのは、すぐにやめて下さい。
それは、遠くを見やすくするためのメガネです。
子供はすぐにメガネを外したがりますが
「このメガネをかけないと、YouTube見たらだめ」
「メガネなしでは、ゲーム禁止」 など、約束をしてはいかがでしょうか。
小さい子供は お父さん、お母さんが守ることができます。 当店のプロテクトメガネのご提案は ただ度数を入れるだけではありません 。

子供の立体視や調節力の強さ、目の動きなどを見てメガネを作ります。 子供は長時間の検査が不得意です。 様子を見ながら、時には2回来店して頂いて、メガネをお作りしています。 ご相談くださいね。