2025年01月13日

宝石をカットする事ってできますか?

宝石をカットする事ってできますか?

先日ご来店くださったお客様からの質問です。

「昔、両親に買ってもらった大きな紫色の宝石があります。大きくて使いにくいのですが、こんなデザインにリフォームできますか?」

そのデザインは、このよう感じでした。

小さな宝石が並んでいます。

「大きい石とはどれぐらいでしょうか?」

と聞くと、大きさは覚えてないけれど「大きな1粒の石です」と、おっしゃいます。

「こちらは、小さめの石をいくつか入れたデザインですが、このような大きさですか?」

「いいえ、こんな風に小さくして欲しいです」

と、お考えのようでした。

宝石を小さく、いくつかに割って欲しいとのことです。

これは、時々ご相談いただくのですが

まず、宝石を小さくカットしなおすということは、ほよどのことがない限りしません。

コンコン、と割れるように思われるかもしれませんが、

宝石は、1粒1粒カットして仕上げます。

カットも、屈折や形を考えて、一番輝くように仕上げています。

そして、一番ロスが出ないように宝石をカットしています。

削った分は、屑となり宝石として、使えなくなります。

宝石を削って、小さくしてリフォームするのは、おすすめしていません。

「石がかけてしまったので削ってほしい」

と、言うお修理の依頼も時々あります。

不意に、どこかで当ててしまい、かけたので直してほしい、というご相談を頂くことがあります。

この場合、石の種類や硬度、デザインを考慮してお修理で「リカット」という作業をしますが、そこだけ削ればいいというものでもなく、全体的に少し小さくなったりします。

そして、宝石のリカットというのは、意外と料金もかかります。

ちょっと削るだけ、と思われるかもしれませんが

輝きや大きさ、強度を考えてし直しますので、職人の技術料が結構かかります。

宝石のご相談やデザインのご相談は、直接職人やデザイナーに見てもらうことが必要です。

そんな疑問やお悩み、見積もりなどに対応する「ジュエリーリフォームなんでも相談会」を開催します。まずは宝石をもってご相談にお越しくださいませ。

この2日間はデザイナーも在店していますので、ご相談くださいませ。