2025年12月25日

カメオのジュエリーリフォーム

カメオのジュエリーリフォーム

カメオのジュエリーリフォームのご紹介です。

1つ目は、お母様が持っておられたルースをペンダントにしたいというご相談です。
宝石がお好きだったようで、ルースだけを購入されていたそうです。

大きさは20×25㎜ぐらいです

ちなみに
カメオとは、メノウ石や貝殻などに立体的な装飾を施した装飾品を施したものを言います。
よく似た技法でインタリオという技法があります。
これは、沈み彫りと言って、こはくや半貴石などに施されることが多いです。

ブラウンのカメオにはゴールドが良く似合います
裏は爪で留めています

カメオの場合、枠をつけなければいけません。その枠のデザインがいくつかあります。
完全手作りのオーダーメイドで作ると、厚みや幅、ダイヤを入れた入りなど、お好きなデザインで仕上げることができます。オンリーワンのオリジナルジュエリーが出来上がります。

しかし、金額が少々はってきます。昨今は地金の価格が高騰し、特に金の価格が高騰しています。

今回は、既成のデザインの中から選んで頂きました。選んで頂くのは、枠のデザインとチェーンを通すバチカンのデザインです。既成と言ってもカメオの大きさ、形は様々なのでお一つお一つに合わせてお作り致します。

そして、こんなにステキに生まれ変わりました。

チェーンを通すバチカンはシンプルに仕上げました
チェーンをつけるとまた表情が変わります

もう一つご相談いただいたカメオは、

リングをペンダントにしてお嬢様に譲りたいというご相談です。

大切にジュエリーを受け継いでほしいという思いでリフォームのご相談を頂きました

「このまま譲っても、売ってしまうか、使わないまま置いておくかのどちらかだと思います。私が責任を持って、いざというとに使えるようにしておいてあげたいのです。日々の生活に追われて、宝石をリフォームするなんてことなかなかないと思うので。」

と、おっしゃっていました。


お母様の思いと共に、カメオのリングが生まれ変わりました。

枠にダイヤが4ピース入っています
カメオのリングがペンダントに生まれ変わりました

カメオは、古代ローマ時代から存在していたジュエリーです。

ちなみになぜ、女性の横顔がデザインに多いかご存知ですか。

諸説ありますが、写真がなかった時代に、自分の肖像画として、またはパートナーに持たせるためと言われています。


他にも、動物、神様(神話)柄などがあります。


もし、タンスの奥にどうしようかな?と思っていたカメオがあれば、ぜひご相談ください